2012年8月7日火曜日

どうぶつ対策

全国各地で猪鹿蝶、もとい、猪・鹿・猿による農作物への被害が急増しています。サツマイモの畑がイノシシの襲来で全滅、などという記事を目にすると心が痛みます。栽培だけでも大変な思いをしている新米農家としては、害獣対策にもコストと時間をかけなければならないというのは、とても重い負担です。もちろん動物が危険を冒して人里にやってくるにはいろいろな原因があるので、単純に駆除すればよいということではなく、環境、過疎化、農村高齢化問題など様々な面からの対策が必要でしょう。


さて、私たちの畑の周辺では上記のような大型哺乳類は見当たらず、もっぱら鳥が敵であります。カラス・キジ・ムクがこのあたりの害鳥ですが、ムクはあまり私たちの畑には来ないので、酒井農園ではカラスとキジ対策をします。空と陸からの攻撃です。


カラスはまず、止まれる木やパイプなどをめがけて飛んでくるので、その高さにテグス(釣り糸)を張ります。カラスには(というか私にも)見えないので、羽や足に糸が触れると驚いて怖くなり、近寄らなくなるそうです。カラスの賢さを逆利用した対策ですね。そんなもので効果あるのか半信半疑でしたが、去年はこれでほとんど被害がありませんでしたので、今年も同じように行きます。家庭菜園や花壇でのカラスの被害にも使えると思います。うちのトマトとマリーゴールドもいたずらされたので、ぐるりと低い位置にテグスを張ったところ、ぱたりと被害がなくなりました。

下の写真では、長い竹の棒の先に1本ずつテグスがついていて畝の反対側に同じように立てた竹に結んであります。この畑の場合、雨よけのフレームに止まりに来るため、その高さに合わせました。






キジはあまり飛ぶのがうまくないので草むらを歩いてきます。つがいや家族で行動するようですが、うちに来るのはたいてい単独です。とても用心深く、人がいるのがわかると、支柱やイチジクの主枝、鉄パイプなどの障害物もものともせず、ものすごい勢いで畝を横断して逃げます。
キジは食い散らかさずに、狙った1つ1つを丁寧に食べつくします。なので徒党を組んで食い散らかすカラスと比べると評判がいいです。下は典型的なキジの食べ方。見事に軸しか残ってません。証拠隠滅!



これはどちらかわからないですが、キジでしょうか。クチバシしかないのにスプーンですくったような食べ方です。上の写真もそうですがこっちの畑はまだ対策をしてないので、結構被害が多いです。こちらの畑は民家から遠いので爆音機で鳥除けします。



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